歩いていると下肢側面が痛くなる、足裏に膜がはった感じがする(脊柱管狭窄症)

施術例
Woman suffering from back pain, having spinal or lower back problem, sitting on bed

60代男性:腰痛、もも裏の痛み、足側面、足先のしびれ・痛み、電気が走ったよう、歩くと痛くなる、脊柱菅狭窄症

【病院での診断】
 脊柱管狭窄症、リハビリテーションにて運動療法実施、血流促進薬の服用

【これまでの経過】
 2ヶ月前から犬の散歩で、下肢の側面(スネの側面)が痛くなり歩けなくなる。少し休むと、痛みは和らぎ、歩けるようになる。また、足裏の先あたりの皮膚に膜がはったような感じがする。整形外科、リハビリに通い、血流促進剤を飲み、痛みがやわらいだ(ペインスケール7 ⇒ 5)が、そこからあまり改善しなく、痛み・感覚異常に対し早く直したい想いで当院に来院。

【鍼灸院としての診断】
 狭窄部位周辺の組織による抹消神経圧迫等により疼痛や感覚異常を引き起こしている。

【治療方針】
 感覚異常や痛みの発現に関与する腰椎周辺の結合組織や下肢の疼痛部位への血流促進、および対象抹消神経の血流促進を目的に鍼、低周波治療器、マッサージ施術を行う。

【施術内容】
 1回目: 全身リラクゼーションマッサージと、痛みと関連する腰部脊椎高位部、及び下肢の痛みが出る部位への鍼による施術
  効果:ペインスケールが5⇒3、犬の散歩時の痛みが出るまでの歩行距離がのびた
 2回目(1週間後):痛みと関連する腰部脊椎部位、及び下肢の痛みが出る神経への低周波治療器による鍼電気施術
  効果:ペインスケールが3⇒1、犬の散歩時の痛みがあまり気にならなくなった
 3回目(2週間後):痛みと関連する腰部脊椎部位、及び下肢の痛みが出る神経への低周波治療器による電気施術、また感覚異常がある足裏へのお灸
 効果:長く歩いたり、立っていたりすると痛みがすこし残る感じはするが、日常生活で気にならない程度に回復。

【施術回数・頻度・期間】
 週1で3回施術(1ヶ月)

【施術後のケア】
 日常生活の中で、腰部の極度な伸展や力がかかるような事に注意する。腹筋で骨盤を前に引く運動を継続する。